VMC on AWSを利用するときに考慮するもの その3
こんにちは。
第1回(VMC on AWSを利用するときに考慮するもの その1)、
第2回(VMC on AWSを利用するときに考慮するもの その2)に続いて、
第3回も、移行の方式についてのお話です。
第2回で記載した方式について、もう少しそれぞれの特徴を書いていきます。
今回は方式ごとに特徴を書いていくので、前回の内容と一部被る話もありますがご容赦ください。
1. OVF Export/Import方式
既存環境の仮想マシンをOVFファイルにエクスポートし、
AWS環境にインポートして移行。
やっていることはオンプレでOVFエクスポートする方式と一緒なので、
停止時間が長くかかります。。。
2. HCX vMotion方式、HCX Replication Assisted vMotion方式
移行元にHCX Connector、HCX Network Extension(HCX-EXT)、HCX InterConnect
(HCX-IX)等のHCX関連アプライアンスを構築することでAWS環境にL2ネットワークを拡張し、vMotionで仮想マシンを移行。
vMotionの方はVMCに標準で付属するライセンスで使用できますが、、、Replication Assisted vMotionの方は、HCXのEnterpriseライセンスを別途用意する必要があります。
3. HCX Bulk Migration
移行元にHCX Connector、HCX Network Extension(HCX-EXT)、HCX InterConnect
(HCX-IX)等のHCX関連アプライアンスを構築することでAWS環境にL2ネットワークを拡張し、Replicationで仮想マシンのデータを移行(同期)。
移行元(オンプレ)の仮想マシンを停止し、移行先(VMC)の仮想マシンを起動する(切替処理)を行う必要があるため停止時間が発生します。
4. Veeam Backup&Replication方式
Veeam Backup管理サーバ、Veeamプロキシサーバを構築し、仮想マシンをAWS環境にレプリケーション。
移行元サーバを稼働させたまま差分データをAWS環境に同期し、切替え直前に移行元サーバを停止してAWS側でサーバを起動します。
Veeamの仕組みを利用することで使用するネットワークの帯域幅、時間帯の設定も可能になります。
上記の様に、それぞれの方法にメリット(およびデメリット)があります。
ご興味のある方はぜひともご相談ください。
本日はここまで。
ご参考になれば、幸いです。