仮想化技術の個人的ニュース

仮想化技術の個人的に気になること

仮想マシンのバックアップ取得時に気を付けること(Veeam Backup & Replication)

こんにちは。


今回は、

仮想マシンのバックアップ取得時に気を付けること
(Veeam Backup & Replication)についてご紹介します。

 

これまでに複数の環境で、
vSphere環境のバックアップ取得方法として
Veeam社のVeeam Backup & Replicationと
Dell EMC社のDataDomainの組み合わせで提案・実装しており、
他の方も含め既にオーソドックスな構成だともいえるのではないでしょうか。

 

今回ご紹介するのは

Veeam Backup & Replicationでバックアップを取得する際に
気を付けないといけない一つの設定に関するお話です。

 

影響を受けるのは、
(特に)永久増分の方式でバックアップを取得するときです。

 

永久増分を採用する際に重視される要件として
「バックアップデータで使用するストレージ容量を抑制したい」
この要件に尽きると思います。

ですが、、、
デフォルトの設定でバックアップジョブを作り、
そのままだと、、、
冒頭から言っている「とある」設定が無効となり、
バックアップデータの容量が肥大化していく結果となります。

 

本件の問題となる設定は

「Defragment and compact full backup file」です。

 

この「Defragment and compact full backup file」は、
永久増分以外の増分などでも利いてくる話なのですが、
(特に)永久増分でバックアップを
取得した際に行われるマージ処理、、、
この処理は回数を重ねれば重ねるほど、
断片化(fragment)する傾向になるのは
直感的にもご理解いただけると思いますが、

そうなるとバックアップデータで占有する容量が
増大していってしまうわけですね。

 

その増大を抑制するために、
「Defragment and compact full backup file」が有効になっていると、
定期的にバックアップ取得の流れの中で、
デフラグ処理と圧縮処理を行ってくれるので、
容量抑制をしたいときには『必須機能』と言っても
過言ではないのではないでしょうか。

 

設定の場所は、

ジョブの設定中の

「Storage」>「Advanced Settings(ボタンを押す)」で
「Advanced Settings」のWindowを開き、
「Maintenance」のタブにある「Full backup file maintenance」の配下にある
「Defragment and compact full backup file」のチェックボックスをonにします。

 

本日はここまで。

ご参考になれば、幸いです。