仮想化技術の個人的ニュース

仮想化技術の個人的に気になること

Link State Tracking

こんにちは。

 

Link State Tracking・・・

リンクの状態を追っていく・・・

 

この機能について、ご存知でない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

かくいう私もかなり久しぶりに意識する環境に出会いました。

 

最近は仮想化環境をスタック等で構成されている複数のスイッチに

接続している環境しかなかったため、あまり意識せずに済んでいたのですが、

ESXiにおいて経路障害を検知するための機能の一つで、

完全に独立した2つのスイッチに仮想化環境(ESXi)を接続するとき

(本当はもう少し必要になる場面もありますが。。)に必要になる機能になります。

 

こう、、、文字だけだとピンと来ないかもしれませんが、

これが無いと何が問題になるのかというのも書きますと、

スイッチのUplink障害・上位スイッチの障害時、

ESXiが接続されているポートが普通にアップしてしまっていると、

ESXi側は経路障害を認識できずに使えないリンクを使って

通信してしまう(可能性がある)というわけですね。

 

これを回避する為にESXiにも機能が備わっており、

設定方法は、「ネットワークの障害検出ポリシー」から「ビーコンの検知」を選択します。

 

デメリット情報はあまり調べてませんが、、、

当然、検出するための余計?な通信が発生しますので、

ネットワークパフォーマンスには微細ではありますが、

影響が完全に無いとは言えません。

 

よろしければ、「こんな機能があるんだー」くらいに片隅に記憶してください。

 

 

完全に余談ですが、お気づきの方もいらっしゃると思うので、

「ESXi側の機能を使わなくてもスイッチ側で予防するための方法もあります。」

というのも補足しておきます。

(実際今製品が出ているかわかりませんが・・・)

スイッチ側でUplinkが切断されたときに、Downlinkのポートをシャットダウンする。

これができるスイッチならこっちを設定すれば、ESXi側はリンクのみで対応もできます。

 

本日はここまで。ご参考になれば、幸いです。