EVC・・・
EVC・・・
Enhanced vMotion Compatibility
文字の通り、vMotionする際にCPUの世代を超えて移行するために互換性を保たせる機能です。vSphereを設計・運用されてる方にはメジャーな機能だと思います。
しかし!
この機能正しくご理解されてますでしょうか?
皆さん、よく勘違いしているのが、
移行元のホストと移行先のホストが、
「EVCのレベルが同じでないと動かない。」
と思われているんですが・・・。
実は、そうではないんです。EVCは下位互換します。
この言葉だけでは誤解を招きますので、以下に解説。
EVCは、
ホスト側で設定されたレベルに対して、
ホストのレベルよりも下位のEVC設定がされた仮想マシンが
そのホスト上では実は動きます。
この様に下位互換してくれるので、
古いホストから新しいホスト群(側がEVCのレベルが高ければ・・)には
EVCのレベルが合っていなくても動かせる・・・。
その為、移行の際には新しい側のホストをわざわざ古い方のレベルに合わせなくても移行が出来ます!
但し、、、注意点としては、
仮想マシン側のEVC設定はvMotionで移行した後、古いEVCのレベルのままになるので、
新しい側のホストと同じレベルにそろえるためには、仮想マシンを一度停止して、電源を投入する(コールドスタート)というプロセスを実施して、仮想マシンのEVCのレベルを設定し直す必要があります。
これは、仮想マシンの再起動(ウォームブート含む)では設定が変わらないのでご注意ください。